最終更新: 2026-08

メジャークラフトのロッドはシリーズ数が多く、名前だけ見ても序列が掴みにくいのが難点です。ただし整理の軸は2つしかありません。「どの釣種か」と「どのグレードか」。この2軸のマトリクスに落とし込めば、候補は数本まで絞れます。

このページでは、選び方の考え方、釣種×グレードの早見表、価格帯別のガイド、代表シリーズの解説、そしてロッドの製法までを順に整理しました。ブランド全体の位置づけはメジャークラフトの全体像を参照してください。

選び方|釣種を決めてからグレードを決める

最初にやるべきは釣種の決定です。メジャークラフトはほぼすべての釣種に専用シリーズを持つため、汎用ロッドで妥協する必要がありません。アジングならアジング専用、エギングならエギング専用が入門帯から存在します。ここで汎用モデルを選ぶと、同社を使う利点を半分捨てることになります。

次にグレード(=予算)を決めます。目安はシンプルで、始めるだけなら入門帯(実売5千〜1.3万円)、続けると決まっているなら中位帯(1.2万〜2万円)、軽さと感度に投資するなら5G-class(2万〜3万円前後)です。同じ釣種の入門帯と上位帯では、ブランクの素材・製法もガイドも別物になります。

迷ったときの実務的な指針としては、「その釣りを年に何回するか」で決めるのが現実的です。年数回なら入門帯で十分ですし、シーズン中に毎週行くなら中位以上のほうが結果的に満足度が高くなります。

図解(タップで拡大)選び方|釣種を決めてからグレードを決めるの図解

釣種×グレード早見表

下表は、釣種ごとに「まずこれ」から「ステップアップ先」までを並べたものです。左から右へ進むほど価格と性能が上がります。同じ釣種の縦の並びを見れば、いま自分がどの段にいるかが分かります。

なお5G-classが用意されている釣種(アジング=鯵道5G、チニング=ブラックポーギー5Gなど)と、1G-classが主力の釣種(ロックフィッシュ=ロックライバー1G、オフショア=ジャイアントキリング1Gなど)があります。全釣種に全グレードが揃っているわけではない点に注意してください。

釣種×グレードの早見表(2026年時点の代表例)

釣種入門中位上位・専用機
アジングファーストキャストソルパラ / クロステージ鯵道5G
ショアジギング・LSJファーストキャストソルパラ / トリプルクロスジャイアントキリング(オフショア)
シーバスファーストキャストソルパラ / クロステージトリプルクロス
エギングファーストキャストソルパラエギゾースト1G(イカメタル/オモリグ)
トラウトトラパラトラウティーノファインテール
バス弁慶(BENKEI)
チニングソルパラブラックポーギー5G
ロックフィッシュソルパラロックライバー1G
サーフソルパラフラットレック(1G-class)

価格帯別ガイド|いくら出すと何が変わるか

メジャークラフトは価格レンジが広いぶん、「いくら出すと何が変わるか」を知っておくと納得して選べます。ざっくり言えば、上に行くほど①ブランクの素材と製法、②ガイドの仕様、③自重と感度、の3点が改善されます。

実売5千〜9千円前後のファーストキャストは、釣種専用の調子を持つ入門機です。まずその釣りが自分に合うかを確かめる用途に向きます。実売1万円前後のソルパラはモデル数が最も多く、入門から実用まで幅広くカバーする同社の看板シリーズです。

実売1.2万〜2万円前後のクロステージ/トリプルクロスは、素材とガイドを底上げした中核帯。トリプルクロスは高弾性カーボンに4軸カーボンを組み合わせた製法とSiC-Sリングガイドの採用で、シャープさと感度が一段上がります。実売2万〜3万円前後の5G-classはR360構造の軽量ブランクで、軽さと高感度に振った上位帯です。

メジャークラフト ショアジギングロッド 24ソルパラ ショアジギングモデル SPSJ-1002M

Major Craft(メジャークラフト)

メジャークラフト ショアジギングロッド 24ソルパラ ショアジギングモデル SPSJ-1002M

24ソルパラ ショアジギングモデル SPSJ-1002M。実売1.2万円前後で10フィートクラスのショアジギ入門をカバーする、価格帯の中心にある1本です。

13,563円前後

価格帯別の目安(実売)

実売目安該当シリーズこの帯で得られるもの
5千〜9千円ファーストキャスト、トラパラ、弁慶釣種専用の調子。まず始めるための1本
8千〜1.3万円ソルパラモデル数の豊富さ。番手・長さを選べる
1.2万〜1.8万円クロステージ、1G-class各種素材・ガイドの底上げと専用設計
1.5万〜2万円トリプルクロス4軸カーボン系製法によるシャープさと感度
2万〜3万円5G-class(鯵道5G、ブラックポーギー5G)R360構造の軽量ブランク。軽さと高感度

代表シリーズ解説|押さえるべき5本柱

ファーストキャストは同社の最下位グレードにあたる入門シリーズです。安価ながらシーバス・アジング・エギング・ショアジギングなど釣種別にモデルが分かれており、「汎用の安竿」ではない点が他社の同価格帯との違いになります。ラインナップはファーストキャストのシリーズページで確認できます。

ソルパラはモデル数が最も多い看板シリーズで、ショア・オフショアを問わず展開されています。入門の次の1本としても、複数の釣りを揃える際の基準としても選びやすい帯です。詳細はソルパラのシリーズページにまとめています。

クロステージ/トリプルクロスは中核帯。クロステージが実釣向けの中核、トリプルクロスは4軸カーボンとクロスフォース系製法を掛け合わせ、SiC-Sリングガイドを備えた一段上のシャープさを狙うシリーズです。

5G-classは上位帯で、アジングの鯵道5G、チニングのブラックポーギー5Gなどが該当します。R360構造による軽量ブランクが核で、軽さと感度に投資したい人向けです。トラウト系(トラパラ/トラウティーノ/ファインテール)は淡水側の柱で、入門のトラパラから上位のファインテールまで階層が組まれています。トラパラの詳細はトラパラのシリーズページを参照してください。

メジャークラフト アジングロッド 鯵道(AJIDO)5G S622L/AJI(ライトモデル)

Major Craft(メジャークラフト)

メジャークラフト アジングロッド 鯵道(AJIDO)5G S622L/AJI(ライトモデル)

鯵道5G S622L/AJI(ライトモデル)。R360構造を採用した5G-classのアジングロッドで、軽さと高感度を求める段階の代表的な選択肢です。

22,780円前後

メジャークラフト トラパラネイティブトラウト スピニングモデル 5'6"(1.68m) TXS-562L

Major Craft(メジャークラフト)

メジャークラフト トラパラネイティブトラウト スピニングモデル 5'6"(1.68m) TXS-562L

トラパラ ネイティブトラウト スピニング TXS-562L。渓流入門の定番帯で、5フィート6インチの取り回しの良さが特徴です。

8,819円前後

Major Craft(メジャークラフト) バスロッド ベイト BENKEI<弁慶>バスロッドベイト2ピースビッグベイト対応 BIC-702H 釣り竿

Major Craft(メジャークラフト)

Major Craft(メジャークラフト) バスロッド ベイト BENKEI<弁慶>バスロッドベイト2ピースビッグベイト対応 BIC-702H 釣り竿

弁慶(BENKEI) ベイト 2ピース ビッグベイトモデル。バス用の入門帯にあたり、2ピース設計で持ち運びやすいのが利点です。

8,800円前後

ロッド技術・製法|価格差の中身を理解する

グレード差の中身は、主にブランクの製法ガイド仕様に表れます。メジャークラフトのブランク製法で押さえるべきは、従来から使われてきたクロスフォース製法と、そのアップグレード版にあたるR360構造の2つです。

R360構造は、カーボン繊維を縦・右斜め・左斜め・横の多方向に配置することで、曲がり・ねじれ・つぶれに対する強度を高める製法です。力がブランク全体に均等に伝わるためエネルギー伝達の効率が上がり、キャスト時の反発やシャクリの操作性に効きます。軽量化と高強度を同時に成立させる狙いで、5G-classの中核技術になっています。

トリプルクロスでは、高弾性カーボンブランクに4軸カーボンとクロスフォース製法を組み合わせる構成が採られています。ガイドにSiC-Sリングを採用しており、ラインの滑りと感度の面で入門帯との差が出やすい部分です。

選ぶときの実務的な見方としては、シリーズ名の末尾(1G/3G/5G)でグレードを判断し、そのうえで自重とガイド仕様をカタログで確認するのが早道です。同じ釣種・同じ長さでも、上位帯ほど自重が軽く、ガイドの仕様が上がっているのが基本構造になります。

製法・仕様と搭載帯の目安

要素内容主な搭載帯
R360構造カーボン繊維を縦・斜め・横の多方向に配置し、曲がり・ねじれ・つぶれへの強度を高める製法5G-class
4軸カーボン+クロスフォース系製法高弾性ブランクにネジレ対策を組み合わせ、シャープさと感度を高める構成トリプルクロス
SiC-Sリングガイドラインの滑りと放熱に優れるガイドリング仕様トリプルクロス以上
釣種別ブランク設計アジング・エギング等、釣種ごとに調子を作り分ける設計思想ファーストキャスト以上(全帯)

よくある質問

メジャークラフトのロッドで初心者におすすめはどれですか?

釣種が決まっているなら、その釣種のファーストキャストかソルパラが定番です。ファーストキャストは実売5千〜9千円前後、ソルパラは8千〜1.3万円前後が目安で、いずれも釣種別のモデルが用意されています。汎用ロッドではなく専用モデルを選ぶのがポイントです。

ソルパラとクロステージはどちらを選ぶべきですか?

始めたばかりで釣行回数が少ないならソルパラ、シーズン中に頻繁に通うならクロステージが目安です。クロステージはブランク素材とガイド仕様が底上げされており、実売でおおむね数千円の差になります。

5Gシリーズは値段の差に見合いますか?

軽さと感度を重視する釣りでは差が出やすい帯です。5G-classはR360構造の軽量ブランクを採用しており、アジングのような繊細な釣りほど恩恵を感じやすくなります。一方でショアジギングのようにパワー主体の釣りでは、中位帯でも十分に成立します。

ショアジギングにはどのシリーズがいいですか?

入門はファーストキャストのショアジギモデル、実用帯はソルパラのショアジギングモデル、さらにシャープさを求めるならトリプルクロスが目安です。オフショアのジギングに進む場合はジャイアントキリング1Gが主力シリーズになります。

メジャークラフトのロッドは何年くらい使えますか?

使用頻度と扱い方で大きく変わるため一概には言えませんが、塩噛みを防ぐために釣行後の水洗いとガイド周りの点検を習慣にすると寿命は伸びます。入門帯は消耗品として割り切り、頻繁に通うようになった段階で中位以上に更新する流れが現実的です。